災害は、いつ・どこで発生するか予測できません。地震・台風・豪雨・停電・断水といった自然災害に備えることは、私たちの命と暮らしを守るうえで極めて重要です。
しかし、防災グッズを一式そろえるとなると「費用がかかる」「何をそろえればいいのかわからない」という声もよく耳にします。そこで注目したいのが、100円ショップの**「ダイソー(DAISO)」**です。最近では災害対策に役立つ商品が豊富に揃っており、低予算でも実用的な備えが可能です。
本記事では、ダイソーで購入できる代表的な防災グッズを使用目的・特徴・選び方のポイントを交えて詳しく紹介します。これから防災を始める方、見直しを考えている方にとって、必ず役立つ内容です。
■ なぜ「ダイソーの防災グッズ」なのか?
1. 手に入れやすく、始めやすい
ダイソーは全国各地に展開しており、日常の買い物ついでに立ち寄ることができます。高価なセット商品と違って、「まず1品から」気軽に揃えられるのが最大の魅力です。
2. 品ぞろえが豊富でコスパ良好
ダイソーでは、ライト・簡易トイレ・ブランケット・ランタン・給水バッグ・応急用品など、災害時に本当に必要なグッズがひと通りそろうようになっています。中には200円~300円商品もありますが、それでも圧倒的なコストパフォーマンスです。
■ ダイソーで手に入る防災グッズ【実用品を詳しく紹介】
1. 災害備蓄用ライト(24時間・72時間用)
- 価格:100円(税込110円)/72時間用は200円(税込220円)
- 特長:電気や火を使わずに発光する化学ライト
- 使い方:パックを開封・中の成分が反応して発光開始(約24時間/72時間)
この「備蓄用ライト」は、電気が不要で災害発生直後の停電時に非常に役立つグッズです。化学反応によって自然に光り、熱も火も発生しないため、安全性が高いのがポイントです。光量は強くありませんが、避難時の足元確認や室内の目印に十分です。
✅ おすすめの使い方:枕元や防災袋に常備。避難所では目印や読書灯代わりにも。
2. 緊急簡易ブランケット(通常タイプ/静穏タイプ)
- 価格:通常タイプ100円(税込110円)、静穏タイプ200円(税込220円)
- 素材:アルミ蒸着PETフィルム
- 機能:保温・防風・防水性能あり
緊急ブランケットは、災害時の体温維持のために必須のアイテムです。寒さに弱い子どもや高齢者、避難所で毛布が足りないときに威力を発揮します。静音タイプは素材のガサガサ音を抑えた仕様で、夜間や狭い空間でも使いやすくなっています。
✅ 活用場面:避難所・車中泊・屋外待機時など
✅ 収納性◎:ポケットに入るサイズで防災袋の中でもかさばりません。
3. 携帯用ミニトイレ(携帯ブランケット付きセットもあり)
- 価格:100円(税込110円)~
- 内容:凝固剤+密封袋のセット/1~2回分
- 目的:断水・トイレ利用不可時の排泄処理
被災直後のトイレ問題は、想像以上に深刻です。避難所でも仮設トイレが不足しがちで、簡易トイレの準備は必須です。ダイソーでは、コンパクトで携帯に適したトイレセットが揃っており、バッグにも収納しやすいサイズです。
✅ 衛生管理に有効:使用後は袋ごと密封廃棄可。臭いも軽減。
✅ 携帯ブランケット付セット:女性や高齢者のプライバシー対策に。
4. 非常用給水バッグ
- 価格:100円(税込110円)
- 容量:3L~5Lのタイプが多い
- 機能:折りたたみ式・蛇口付きのものも存在
断水時に役立つ給水バッグは、自宅や避難所で水を確保・運搬するために必要不可欠です。ダイソーの製品は持ち手付きで、安定性もあり、使わないときは折りたためて省スペースです。給水所で水をもらう際にも活躍します。
✅ 準備のコツ:家族の人数分を用意しておくと安心。
5. 36COBランタン(電球色/白色)
- 価格:200円~300円(税込220円~330円)
- 特長:COB LED使用で明るさ抜群/吊り下げ可能/電池式
COB(チップ・オン・ボード)タイプのLEDを使ったダイソーのランタンは、高輝度かつ長時間点灯可能で、停電時の主要照明として活躍します。電球色モデルは光がやわらかく、夜間でもまぶしすぎず快適に過ごせます。
✅ おすすめ利用:屋内・テント・車内での照明/吊り下げて全体照らす使い方も◎
■ その他にも!あると便利なダイソー防災グッズ
グッズ名 | 特徴・用途 |
---|---|
LED懐中電灯 | 単三電池式、点灯時間が長くて安心。持ち運びしやすい。 |
ホイッスル | 閉じ込められた際や助けを呼ぶ際に。首掛けタイプが◎。 |
圧縮タオル | 水をかけると大きく広がる。汚れふきや汗拭きに便利。 |
ガムテープ・ロープ | 応急補修、物資まとめ、荷物の固定に役立つ。 |
使い捨てマスク | 感染症予防・ほこり対策に。避難所でのエチケットとしても必須。 |
絆創膏・救急セット | 軽いけがの応急処置。消毒綿や包帯などもそろえると◎。 |
耳栓・アイマスク | 避難所や車中泊での安眠に。周囲の音・光を遮断。 |
防水スマホケース | 雨天時や断水・浸水対策に。大切な連絡手段を守る。 |
■ 家族構成・生活環境に合わせた備え方の工夫
◎ 小さな子どもがいる家庭
- 子ども用マスク、携帯おもちゃ、ベビーフードなども一緒に収納
- 紙おむつやおしりふきはジップ袋で小分けすると便利
◎ 高齢者・要介護者がいる場合
- 常用薬のストック、補助杖、ゆったりした衣類なども防災袋に加える
- 靴やスリッパはすぐ履ける位置にセット
◎ ペットと一緒に避難する場合
- ペット用トイレシーツ、エサ、リード、健康手帳などをひとまとめに
■ 防災グッズの収納と保管のコツ
- 取り出しやすい場所に収納する
玄関、寝室、車など、いざという時にすぐに手に取れる場所にセットします。 - 防災バッグを分散して用意
人数分または部屋ごとに小分けにして準備。家族全員が自分の持ち出しバッグを把握しておくことが大切です。 - 定期的な見直し
保存食・水の賞味期限、電池の残量、子どもの成長などに合わせて半年ごとに中身をチェック。
■ まとめ:ダイソーで気軽に「防災の第一歩」を踏み出そう
防災グッズは高価である必要はありません。手ごろな価格で、確かな役割を果たすアイテムを少しずつそろえることが、いざという時に大きな安心につながります。
ダイソーは、誰もがアクセスしやすく、実用的な防災用品を豊富にそろえている頼れる味方です。防災意識を高める第一歩として、まずは**「ライト1つ」「トイレセット1つ」**など、無理のないところから始めてみましょう。
そして、家族や職場、学校とも情報を共有しながら、災害に強い備えを少しずつ広げていきましょう。
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