
【100均でそろえる防災グッズの選び方】~安くても命を守る備え~
日本は地震、台風、大雨、土砂災害など、さまざまな自然災害が頻繁に起こる国です。そんな中で、防災グッズを備えておくことは命を守る第一歩になります。しかし、防災セットを一からそろえようとすると、予想以上に費用がかかってしまい、後回しにしてしまう方も多いのではないでしょうか。
そんなときに強い味方になるのが「100円ショップ」です。近年の100均では、安価でありながら機能的な防災アイテムが数多くそろっています。本記事では、100均でそろえるべき防災グッズの選び方と、実際に役立つアイテムの例を紹介します。
■ 100均で防災グッズをそろえるメリット
① コストを抑えながら準備できる
100均なら一つ100円(税別)で購入できるため、少しずつ必要なものを買い足していけます。大家族や複数拠点で備える場合にも負担が軽減されます。
② 思いついたときにすぐ手に入る
ダイソー、セリア、キャンドゥなど、100円ショップは全国に多数あります。日常の買い物ついでに立ち寄れる気軽さも魅力です。
③ 種類が豊富
非常食や簡易トイレ、ライトや防寒グッズなど、実に幅広い防災用品が販売されています。パッケージの工夫もあり、コンパクトに収納しやすいのもポイントです。
■ 防災グッズを選ぶ前に考えるべきこと
100均でグッズを選ぶ前に、まず以下の点を確認しましょう。
● 自分や家族の人数と構成
赤ちゃんや高齢者がいる場合は、特別な配慮が必要なもの(おむつや薬など)を加える必要があります。
● 自宅避難か、避難所避難か
家にとどまる前提か、外に避難するのかで必要なアイテムは異なります。避難所に持っていく用の「持ち出し袋」は軽量・コンパクトさも大事です。
● 想定される災害の種類
地域によっては、津波や雪害など特有のリスクがあります。それに合わせて必要なグッズを考えましょう。
■ カテゴリ別:100均でそろえるべき防災グッズ
以下に、100均で購入できる防災アイテムを「基本装備」「衛生・健康」「情報・連絡手段」「防寒・雨対策」「食料・水」「生活補助」の6カテゴリに分けて紹介します。
◎【1】基本装備
商品名 | 選び方のポイント |
---|---|
懐中電灯 | 単三・単四電池式が多い。LEDタイプ推奨。 |
電池 | 必要なサイズ・数を事前に確認。 |
ホイッスル | 倒壊や閉じ込め時の助けを呼ぶ道具。 |
カッター・ハサミ | ガムテープの切断や布の加工に使える。 |
軍手 | ガラス破片や瓦礫の片付け時に活躍。 |
◎【2】衛生・健康
商品名 | 選び方のポイント |
---|---|
ウェットティッシュ | 手や体の汚れを拭き取る。ノンアルコールタイプも◎。 |
マスク | 粉塵・感染症対策に。家族分用意。 |
簡易トイレ | 凝固剤タイプや袋タイプなど複数あり。 |
生理用品 | 長期避難を想定して多めに。 |
絆創膏・消毒液 | 軽いけがの手当てに。常備薬と一緒に保管。 |
◎【3】情報・連絡手段
商品名 | 選び方のポイント |
---|---|
メモ帳・ペン | メモや安否情報を伝える際に便利。 |
ラジオ(手動 or 電池式) | 最新情報の入手手段。100均で手動式が販売されていることも。 |
ビニールポーチ | スマホや書類を水から守る。 |
ジップ袋・防水袋 | 書類や電池、食料などを小分けにして保管できる。 |
◎【4】防寒・雨対策
商品名 | 選び方のポイント |
---|---|
アルミブランケット | 小さく折りたため、保温性あり。非常に軽量。 |
レインコート・ポンチョ | 両手が使えるポンチョタイプが便利。 |
カイロ | 寒い季節に備えて数個は入れておく。 |
ソックス・下着類 | 予備として保管。コンパクトにたためるものが◎。 |
◎【5】食料・水
商品名 | 選び方のポイント |
---|---|
ペットボトルの水 | 軽量タイプを数本。交換時期に注意。 |
ビスケット・乾パン | 長期保存可能なもの。子どもも食べやすい味を。 |
飴やチョコレート | すぐにエネルギー補給できる。精神的な安定にも。 |
紙皿・紙コップ | 洗わずに使えるので衛生的。予備も含めて。 |
◎【6】生活補助・その他
商品名 | 選び方のポイント |
---|---|
ガムテープ | 応急補修やメモ貼り付けなど万能アイテム。 |
ビニール袋・ごみ袋 | 汚物処理や簡易防水に使える。大中小を用意。 |
ロープ・ヒモ類 | 物干しや仕切り、荷物固定など多用途。 |
折りたたみバケツ | 給水・洗浄用。小さく畳めるタイプが便利。 |
防災ポーチ or バッグ | 中身をまとめて持ち出せるように準備しておく。 |
■ 注意点と補足
● 耐久性に注意
100均のアイテムはコスパが魅力ですが、長期間の使用や過酷な状況下では壊れやすいものもあります。とくにライトやラジオなどの電気製品、カッターなどの刃物系は、一度自宅で使ってみて品質を確認しておきましょう。
● 定期的な見直しを
防災グッズは「そろえて終わり」ではありません。賞味期限や電池の消耗、季節の変化に合わせて半年〜1年ごとに見直しをしましょう。100均であれば、買い替えも負担が少なく済みます。
● 子ども・高齢者・ペットへの配慮も忘れずに
ミルク、おむつ、離乳食、介護用品、ペットフードなど、家族構成に応じて必要なものをそろえましょう。こちらも100均で一部対応可能です。
■ 100均活用の防災術まとめ
チェックリスト | 内容例 |
---|---|
✅ 基本装備 | 懐中電灯、ホイッスル、軍手など |
✅ 衛生用品 | トイレ、マスク、ウェットティッシュ |
✅ 食料・水 | 飴、乾パン、水、紙皿など |
✅ 情報手段 | ラジオ、メモ帳、ペン |
✅ 防寒・雨具 | カイロ、レインコート、ブランケット |
✅ その他 | ガムテープ、ビニール袋、ロープ |
■ 最後に
災害はいつやってくるかわかりません。だからこそ「いまできること」を始めることが大切です。高価な道具をそろえる必要はありません。100均でも十分に効果的な防災対策が可能です。
まずは1つ、懐中電灯や非常食から。今日から少しずつ、家族と話しながらそろえていきましょう。そして、使い方も事前に確認・練習しておくことが、いざというときにあなたと大切な人の命を守る鍵になります

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